わたしたち東北新社グループチャンネル(ファミリー劇場、スーパー!ドラマTV、ヒストリーチャンネル™、ザ・シネマ、クラシカ・ジャパン、囲碁・将棋チャンネル、スター・チャンネル)は、これまで、“児童虐待防止”や“子どもたちの笑顔”をテーマにした告知スポットを制作し、お届けしてきました。
 そしてこの度、“子どもたちの笑顔を守りたい”という思いで、文部科学省設置の「24時間いじめ相談ダイヤル」の告知スポットを制作、2013年6月より放送しています。この相談ダイヤルを、子どもたちだけでなく、親である多くの視聴者の皆さまが相談できる窓口としてご紹介し、少しでも、近年、社会問題化している「いじめ問題」解消の一助になればと考えています。

文部科学省が設置する「24時間いじめ相談ダイヤル」は、いじめ問題に悩む子どもや保護者等が全国どこからでも、夜間・休日を含めて、いつでもいじめ等の悩みをより簡単に相談することができるよう、全都道府県及び指定都市教育委員会で実施しています。原則として電話をかけた所在地の教育委員会の相談機関に接続します。詳しくはこちらまで。

(c)2011Isamu Kurosa/bestsellers

今、起こっているいじめって・・・・?「弱いものいじめ」だけではない、今日の「いじめ」とは?

告知スポットにご出演頂いた、尾木ママこと教育評論家、尾木直樹先生に、現在のいじめの状況や対処の方法についてお伺いしました。

尾木直樹
1947年滋賀県生まれ。早稲田大学卒業後、私立海城高校、東京都公立中学校教師として、22年間ユニークで創造的な教育実践を展開。現在、教育評論家、法政大学教職課程センター長・教授、臨床教育研究所「虹」所長。執筆、調査・研究活動の他、メディアにも多数出演し「尾木ママ」の愛称で親しまれている。

■今のいじめの特徴は?
 いじめに関する調査を定点観測的に実施している国立教育政策研究所の追跡調査(2004年度〜2006年度)では、小学四年生から中学三年生になるまでの六年間で、「いじめる」と「いじめられる」のどちらの経験もない子どもは1割しかいませんでした。
 つまり、特定のいじめられっ子やいじめっ子がいるのではなく、いじめは日常化していて、どの子も被害者になり、加害者にもなりうるのです。そして、いじめられている子がある時からいじめっ子になったり、いじめている子が同時進行で違う子からいじめられていたり、常に流動的で入り組んでいる構造があることを理解しておくことが、今のいじめを考えていく際のポイントです。
 更にいじめが日常化しているがゆえに、授業中でも平気でいじめが行われ、それを先生は助けてくれず、子どもも見て見ぬふりをしてしまう。まるで、いじめが存在しないかのような状態(透明化)に陥っていきます。そのようになってしまうと、被害者が、どれだけの無力感、絶望感を感じることか、容易に想像できると思います。

■ネットいじめが問題になっていると聞いたのですが・・・
 一昔前、“学校裏サイト”(掲示板)等による、ネットいじめの問題が随分話題になりましたが、最近では携帯電話、更にスマートフォンの普及により、LINEなどによる特定の仲間内でのいじめが、大きな問題として報告されています。仲間内で常に繋がっていなければいけないという束縛力により、夏休みなどの長期休みでも、子どもたちはそこから逃れられないという状況が発生しています。
 サイバーいじめに関してはどんどん進化していくので、大人にとって利便性の高いツールでも、子どもが使うとどういう使われ方をするのかということを考え、子どもに持たせる以上はルールを決めるなど、社会全体で取り組まなければならない重要な問題として認識することが大切です。

■子どもをいじめから守るために、保護者が家庭でできることはありますか?
 いじめは、その程度の差に関係なく、いじめの発生イコール生命に関わる問題です。大人からは、仲良し同士の遊びや単なる「からかい」に見えた場合でも、命を落としてしまうほど、思いつめている子どもが沢山いるのです。
 しかし、いじめられる子に問題があるという考えは、間違いです。周囲の状況や個々の相違などに反応して、いじめをするという行為に問題があるのです。
 では、子どもをどのようにいじめから守っていけばよいのでしょうか。
 重要なことは、すべての子どもたちの中に、「いじめ」は絶対に許されない人権侵害行為で、「してはいけないし、逆にされてもいけないのだ」と日常的に伝え、高い人権意識をしっかり根付かせていくことです。
 家庭の中でも、テレビを観ていて人の心を傷つけるような行為やシーンが出てきたら、「これはひどいことだ」と話題にするなどして、親としての見解、姿勢を子どもに示しましょう。日常生活の中で人権意識を息づかせていれば、子どもたちにとって、いじめという行為がどれほどいけないことかが分かり、いじめをされたときに「迷惑をかけるから言えない」「恥ずかしい」と思う気持ちより、「不当だ」と思える気持ちが強く持てるのです。

■もし、子どもがいじめられているかもと思ったら?
 もしかして、子どもがいじめられているかもしれないと思ったら、学校の先生とすぐに連絡を取って相談して下さい。しかし、すぐに動かない先生もいます。いじめられていると思ったら、通学することをストップして緊急避難し、安全な家庭で守ることも必要です。
 そんな中、「24時間いじめ相談ダイヤル」は重要な駆け込み寺です。24時間相談できる機関があるということを知っているだけでも、大きな安心につながります。
 もし、電話をかけることをためらっているなら、試しに一回かけてみて下さい。きっと優しく受け入れてくれるはずです。

「24時間いじめ相談ダイヤル」のギモン ― よくある質問Q&A

相談してみようかな?でも、どんな風に対応してもらえるのか分からない…。
「24時間いじめ相談ダイヤル」を設置する文部科学省に聞いてみました。

Q:どのような方が、相談にのってくれますか? A:全国共通番号「24時間いじめ相談ダイヤル」は、電話をかけた所在地の教育委員会の相談機関にナビダイヤルでつながります。各都道府県の実情によりますが、児童相談所・警察・いのちの電話協会・臨床心理士会等、さまざまな相談機関と連携協力し、教員OBやカウンセラーなど、専門的知識や経験を持つ相談員が相談に応じるケースが多いようです。

Q:匿名で相談することはできますか? A:匿名で相談できます。生命の危機等の切迫した状態であることが予想されるなどの場合を除き、相談者が匿名を希望する場合は、個人が特定されるような情報を無理に求めることはありません。

Q:保護者からの相談もありますか? A:いじめ問題に悩む子どもや保護者等が、いつでも相談機関に相談できるように設置しているダイヤルですので、お子様だけでなく、保護者の方からの相談も24時間受け付けています。

24時間いじめ相談ダイヤル TEL:0570-0-78310 お子さんや保護者の声を24時間受け付けています。