中期経営計画(2024.4~2025.3)の進捗
中期経営計画の進捗
2025年3月期決算に伴い、2024年2月9日及び2024年5月17日に開示いたしました2025年3月期から2029年3月期における中期経営計画について、2025年3月期(2024年4月から2025年3月まで)の1年間の進捗は次のとおりです。
中期経営計画の取組み経緯と進捗サマリー
- 中期経営計画の初年度である2024年度は、「構造改革」と「財務・資本戦略」の実行に着手。
- 2025年4月以降は、「構造改革」を断行しつつ、収益基盤構築に向けた体制作りと成長投資を加速。

2024年度実施施策オーバービュー
- 「構造改革」および「財務・資本戦略テーマ」を中心に、各種施策を推進。
- 中期経営計画達成に向けて、引き続き3つの重点課題に沿った取組みを継続する。

ポートフォリオ改革の進捗
- 構造改革を中心に事業整理を進め、収益性を強化。
- 今後も引き続き、収益性の高い事業への選択と集中を進める。

定量目標の進捗
- 構造改革による既存事業売却・撤退により、2025年3月期は売上減少ながらも増益。
- 既存事業の再構築と成長投資により、成長路線への転換(増益)を目指していく。

定量目標・KPI
- 2025年3月期末時点における中期経営計画定量目標に対する進捗は、以下の通り。

※特別利益に伴う法人税の変動や、税効果会計による単年度の変動の影響を平準化するため、NOPLATベースのROICも併記
*) NOPAT=営業利益 – 法人税
**)NOPLAT=営業利益×(1-実効税率)
中期経営計画の初年度を終えて
- 中期経営計画の目標及び変革テーマを変えることなく、その達成に向けて「改革」を推進する。
- 但し、2025年3月期に大きくキャッシュが増加したため(+約170億円)、「株主還元」と「キャッシュアロケーション」の見通しを見直す。

① 株主還元
- 現行の目標である「DOE2.0%」を上回る一株あたり26.52円(DOE4.3%)を実現。
- 増加したキャッシュを原資に、安定的かつ継続的な配当実施を目指す。

② キャッシュアロケーションの見通し
- 「資産売却」、「事業売却」により「保有キャッシュ」が大きく拡大(+約170億円)。
- 「事業ボリューム」が縮小しているため、今後「収益基盤確保のための成長投資」に大きく注力していくことが必要であり、キャッシュアロケーションの枠組み全体を拡大していく見通し。
- 借入金も活用して、財務レバレッジを高めることにより、「より大きな企業価値の実現」を目指していくため、「自己資本比率50%以上=財務レバレッジ2倍以下」を前提として、施策の遂行に努力する。

中期経営計画2年目~の課題
- 構造改革の断行により既存事業の競争力と稼ぐ力を高めつつ、収益基盤確立に向けた検討を加速する。

おわりに
中期経営計画に沿って定期的に進捗を確認し、外部環境その他の計画の前提に変化が生じた場合には必要に応じて計画を修正しながら推進いたします。